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応用化学専攻修士2名が受賞

2010年12月

 大学院医学工学総合研究部修士課程2年志村寿一さん(応用化学専攻 和田研究室)と、修士課程1年の山下健太さん(応用化学専攻 和田研究室)が、11月16日に開催された3rd International Congress on Ceramics(第3回国際セラミックス会議)にてポスター賞を受賞しました。
 国際セラミックス会議とは、世界各国と地域のセラミックス関係学協会の連合団体である国際セラミックス連盟(International Ceramic Federation)の決議のもとに、セラミックスおよびガラス材料の分野において同連盟が承認する最も重要な国際会議で、2年おきに開催されています。
 会議の主な目的は、セラミックスとガラス材料に関する、セラミックスの新しい材料設計、プロセス技術、電子、電磁気、光学セラミックスおよびデバイスの分野において、世界最新の研究成果発表を行い、最先端の情報や知見を共有すること、さらに、将来の基礎研究・技術展望・産業応用において、世界の著名な研究者や技術者ならびに、各国の主要な事業経営者および政策立案者等を交えて討議を行うことにあります。
 今回の会議では、114人がポスター発表を行い、うち5人が表彰の対象となりました。

ポスター賞の内容は下記のとおりです。

志村寿一さん:
タイトル:「Preparation of Barium Titanate Porous Ceramics and Their Application to Piezoelectric Energy Harvesting」
(チタン酸バリウム多孔体セラミックスの作製と、その圧電発電特性)
説  明:「環境負荷低減のために鉛系圧電発電材料に代わる非鉛系圧電発電材料を開発することを目的として、圧電発電の性能向上に関わる材料定数の組み合わせを特定するための解析を行った。その解析結果から得られた性能指数を満足する材料設計を行うことで、圧電発電材料の性能向上を目指した。」
志村さんは「このような素晴らしい賞を頂くことができ、大変光栄に思っています。今後もこの賞に恥じないよう精進していきたいと思います。」と話しています。

山下健太さん:
タイトル:「Control of Interfacial Structure of Potassium Niobate-Barium Titanate Ceramics and Their Dielectric Properties」
(ニオブ酸カリウム-チタン酸バリウムセラミックスの界面構造制御とその誘電特性)
説  明:「結晶相の異なるニオブ酸カリウムとチタン酸バリウムを固溶することで、高い誘電特性を持ったセラミックスの作製を目的としており、将来の誘電材料の開発における重要な研究です。」
山下さんは「大変光栄に思っています。この受賞を励みに今後も研究に取り組み、将来の材料開発に貢献できるよう努力していきたいと思います。」と話しています。

関連サイト:【第3回国際セラミックス会議】 http://www.ceramic.or.jp/icc3/

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