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学部・大学院案内

附属・関連施設案内

医学工学総合研究部附属施設

ワイン科学研究センター

ワインやブドウを多面的に研究する、国内唯一の研究センター

ワインおよびワイン用ブドウを専門に研究する国内唯一のユニークな研究機関として長い歴史を持ち、発酵微生物工学、機能成分学、果実遺伝子工学の3つの研究部門を擁しています。 機能成分学研究部門の奥田徹准教授の研究テーマは、ワインに含まれるポリフェノールという物質。赤ワインには数百〜数千種類のポリフェノールが含まれていますが、醸造中に互いに複雑な化学反応をすることもあって、そのメカニズムの解明はまだ途上にあります。ポリフェノールの中には心臓病やがんの予防に効果があると考えられるものや、ポリマーなど化学工業で利用されるものなど、幅広い用途が考えられます。また、苦みや渋みを感じさせるポリフェノールはワインの「おいしさ」にも大きく関わっているため、その研究には大きな期待が寄せられています。本センターでは、このほかにもブドウやワイン酵母の遺伝子研究、ブドウ耐病性機構の研究や品種改良、ワイン試験醸造など、幅広い教育研究活動を行っています。

クリスタル科学研究センター

革新的な材料の研究と開発

クリスタル科学研究センターは、貴石研磨・加工や水晶振動子生産の中心地である山梨県に設けられた、結晶に関するユニークな研究施設として地元産業に貢献するとともに、世界へ向けて結晶材料科学に関する先端研究を行っています。本センターは、「結晶ボンドエンジニアリング研究部門」と「結晶構造エンジニアリング研究部門」で構成。結晶ボンドエンジニアリング研究部門では、原子レベルの局所的な配列や原子どうしの結合状態を制御することにより、新機能を持つ材料の開発を行っています。また、結晶構造エンジニアリング研究部門では、結晶構造からさらに大きなスケールの集合組織を制御することにより、新機能の材料の開発を目指しています。 地球上には、まだ発見されていない物質や未知の機能がたくさんあります。それらを探したり、世界で初めて単結晶の育成に成功したり、新しい機能を発見したりすることは、まるで冒険のようなものです。本センターでは、こういった意欲的なチャレンジが続けられています。

国際流域環境研究センター

水問題を解決するための最先端技術の研究や、専門家による国際的ネットワークの形成を目指して

世界各地で、水資源の枯渇や水災害、水環境の悪化、水に起因する疾病など、広範な水に関わる問題が発生しています。これらの解決を目指して、流域の水文や環境動態、環境管理、地域計画、健康リスク及びその相互関係や複合的影響を評価するための最先端のテクノロジーを開発し、流域管理に役立てる研究を行っています。水資源の確保や水防災などに必要な施策の計画は工学系の重要な課題ですが,水にかかわる感染症等の疾病の予防・軽減については公衆衛生学や生化学など医学系の知識の結集も不可欠です.本センターではこの分野での医工学融合の取り組みを全国に先駆けて進めています。さらに、世界各地の水問題の解決のために、流域の水文・環境・計画・健康リスクに関する研究と教育や、水の専門家の国際的ネットワーク形成にも意欲的に取り組んでいます。また、大学院博士課程・修士課程の研究指導も行います。

学内共同教育研究施設

クリーンエネルギー研究センター

燃料電池と太陽電池の研究で世界をリードしています

本センターは、次世代のクリーンエネルギーとして注目を集める燃料電池と太陽電池・環境科学の研究で日本を代表する施設です。燃料電池研究部門では、基礎研究、人材育成と合わせて、実用化に向けて、国のプロジェクトを企業と連携して推進しています。電気と温水を供給する家庭用燃料電池はすでに2,000台以上が設置され、実用化はいよいよ間近です。本年4月には、兄弟センターとして燃料電池ナノ材料研究センターが設立され、多くのスタッフを迎えて研究・開発をさらに加速しています。 太陽電池・環境科学研究部門では、宇宙における物質進化が低温ほど速く進む低温トンネル反応という現象を発見し、これを利用して、太陽電池に応用可能なアモルファスシリコンを低コストで合成する技術を開発しています。また、環境汚染物質の超微量検出を可能にする新しい分析装置も開発しています。クリーンエネルギー特別教育プログラムでは、工学部・応用化学科と密接に協力して、この分野を先導する国際的に通用する技術者・研究者を養成しています。

学内共同教育研究施設

クリーンエネルギー研究センター

機械加工から鍛造まで、「もの」を作る楽しさと喜びを体験

山梨大学における「ものづくり教育の拠点」です。機械系、電気電子系、応用化学系の学生を対象にした「ものづくり実習授業」の支援や、受託加工による学内の研究のサポートなどを行っています。実習授業では、工作機械を使った加工から、CAD/CAM技術を使った最新NCによる微細加工、さらには鋳造や鍛造、溶接まで体験できます。学生には好評で、鍛造や溶接について熱心に質問する女子学生もいます。機械部品を製造するという観点とは別に、レーザー彫刻機や光造形機を使って、デザイン、工芸、美術的な創造力を必要とするものづくりも体験できます。また、ものづくり教育の一環として、山梨県の伝統工芸を実習授業に取り入れ、地元に伝わる手づくりの技を身をもって味わってもらう試みも行っています。現在、甲州水晶貴石細工、甲州手彫印章、甲州雨畑硯、甲州鬼瓦の4講座を開講しています。奥の深い伝統工芸に触れることによって、ものをつくり出すことの喜びを改めて知ることができます。