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駒谷さん(修士1年生)が奨励賞を受賞

2009年08月

 大学院修士課程応用化学専攻1年生の駒谷 洋平さん(指導教員・大学院附属クリスタル科学研究センター 田中 功 教授)は、7月30日から31日にかけて源泉湯の宿松乃井(群馬県利根郡みなかみ町)で開催された第25回日本セラミックス協会関東支部研究発表会において、奨励賞を受賞しました。

  研究テーマは「銅置換アルミン酸カルシウム(CuxCa12-xAl14O33)単結晶のエレクトライド化と評価」です。これは、セメントの原料の一つであるアルミン酸カルシウムに銅を部分置換することで、無添加の場合に比べて短時間の熱処理で約1,900S/cmの高い導電性のエレクトライドにできることを実証したもので、優れた研究内容とそれを的確に伝える発表のわかりやすさが評価されての受賞となりました。
  なお、今回の研究発表会では、66件の発表があり、そのうち5件が同賞を受賞しました。

  田中教授は、「この受賞を励みに一層の研鑽を重ね、第一線で活躍する研究者に成長してくれるものと期待しています。」と話しています。

※エレクトライド:一般のイオン結晶は、陽イオンと陰イオンが結合して構成されているが、エレクトライドは、イオン結晶中のすべての陰イオンが電子で置き換わって陽イオンと電子が結合して構成されている物質であり、電圧をかけると電子が簡単に出てくるため、この性質を利用した電子部品への応用(特に次世代型のディスプレイ)が模索されているが、大量生産できないことが難点。

写真は表彰される駒谷さん(左側)

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