米山 陽 さん
元々機械が大好きで、小さいときから色々なものを分解しては組み立てて遊んでいました。大きくなるとエンジンの分解にまで手を染めるようになり、機械に関係する学科に進学することはこの頃から心に決めていたのかも知れません。進学先は通学できる範囲で学費の安い国立大学ということで決めました。
まずは勉強ですが、専門科目は難しかったです。とても大変でしたけれど苦痛ではありませんでした。やはり好きなこと、興味のあることですから多少の困難も気にならないのでしょう。特に工場実習が楽しかったですね。金属が色々な形に加工できるのはとても面白かったです。この時の経験が今ものすごく役に立っています。今思えば、工場実習だけではなく学生時代に学んだことはすべて役に立っています。教科書は今でもたまに見ることがあります。教科書は捨てたり譲ったりしない方がいいですね。
それから在学中は自動車部に所属していました。もちろん車は自分でメンテナンスしますからとても勉強になりました。
山梨大学は環境がいいですからとても大学生活は楽しかったです。今でも学生時代の友人とはつきあいがあります。
4年次生の時の卒業研究は、あれよあれよという間に終わって卒業してしまう気がしました。やはり落ち着いて研究をするには大学院です。特に、与えられた課題を自分で考えて解決していくというのは、とてもよい経験になりました。
今は工業技術センターの研究員として、主に機械加工や計測分野を担当しております。具体的には、企業の皆様からの技術相談対応や共同での研究開発、また、依頼試験や技術講習会の実施などが主な仕事といったところでしょうか。そうですね「技術のよろず相談室」と思っていただければわかりやすいかと思います。
そうなんです。本当にいろいろな相談がきますので、日々勉強です。
日々の課題を解決することも大切ですが、研究員は各自研究テーマを持っており、新しいことにもどんどんチャレンジしています。技術の進歩は早いですから、相談がないときや時間を見つけては自分の技術や知識を向上させていかないといけないです。
大学院時代の、新しいことに取り組むときの心構えや考え方はとても有効ですね。今でも役に立っています。研究職に就くには大学院に進んだ方がいいとよく聞きますけれど、研究職に就いてみるとよくわかります。
英語はやっておくとよいと思います。特に研究職ですと学会や論文投稿などで英語が求められる機会もありますし、読む文献にも英文のものが少なくないです。また、研究職でなくとも英語はできた方がいいと思います。
あとは、「よく遊びよく学べ」でしょうか。何事もバランス良くがいいと思います。
充実した学生生活を送ってください。