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バス路線検索システム 国の補助事業に採択

2009年04月

大学院医学工学総合研究部社会システム工学系(持続社会形成専攻・循環システム工学科)の豊木博泰教授を代表者とする研究開発グループが提案した研究課題「公共交通利用促進Webナビゲーションシステムの開発と実証実験」が、このたび総務省の平成21年度における戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)に採択され、4月23日に総務省の岡山淳関東総合通信局長から前田秀一郎山梨大学長に採択通知書が交付されました。

この研究課題では、これまで豊木教授が開発し、山梨交通(甲府市)や富士急行などと試験的に運用してきた「山梨バスマップ」(パソコン上でバス路線と停留所を検索できるシステム)をベースに、地方の主要な公共交通であるバスの利用促進を図る「バスマップWebサービス」を開発し、地域自治体やバス協会等と協力して実証実験を継続的に行い、その効果を評価します。
いつでもどこでも即座にアクセスできることを目標に携帯電話やインターネット接続テレビでの閲覧機能を重視し、携帯のGPS位置情報や家庭の位置、時刻に基づく経路情報、地域の催しなどの、位置に関連した情報の自動検索表示等を開発すると共に、環境情報を付加することにより、公共交通利用による環境への配慮を促進することも目標とされています。

本研究開発により、例えば、現在日常的に見受けられる次のような問題の解決に貢献でき、さらには赤字を抱える生活路線の活性化にもつながることが期待されています。

【本研究開発により解決をめざす事例】
・自家用車を持たない高齢者
 病院へ行き、その帰りにショッピングセンターに寄り、ゆっくりすごしたあと帰宅したい。近くのバス停  
 に何時にバスが来るかどうやって調べればよいだろうか。できるだけ近くにバス停があってほしい。
・自転車通学している高校生
 雨の朝、ちょっと歩いてバスに乗っていけばと親にいわれたが、時刻がわからない。親が車で送るこ
 とに。すぐに調べる方法があればと思った。
・最近都会から引っ越してきた人
 都会では電車と地下鉄で移動に不便はなかった。地方都市へ引っ越してきて車がない不便さを実感
 した。行きたい所があっても近いバス停や路線を探さねばならないのだが適当な情報源がない。駅
 の観光案内などで聞いたりしたがよくわからなかった。

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